神仏霊場・表紙 > 奈良・鎮護の道 >春日大社・6

神仏霊場を行く
奈良・鎮護の道
・6
春日大社・1へ 春日大社・2へ
春日大社・3へ 春日大社・4へ
春日大社・5へ
・更新記録
 '14・01・26 境内歌碑・句碑の写真追加
 '17・08・30 ページ番号を ・5 ⇒・6へ
春日大社の藤

春日大社の有する広大な境内地(約32万坪≒100ha)には、色々な樹木や花木がみられる。名木と言われ、歴史を刻んできた樹木も多くある。 また、1932年(昭和7年)に開園した「万葉植物園」には『万葉集』に詠まれた万葉植物の植栽を始め、藤、花菖蒲、ツバキなど、3haの地に約3万本の植物が植えられており、四季折々の花が楽しむことが出来る。


 慶賀門(下の写真)を入った所の棚作りの藤は花房が1.7m前後まで伸び、「砂ずりの藤」と呼ばれ、樹齢700年と言われる。
 「砂ずりの藤」は毎年5月の連休の頃に満開となるが、花のピーク期間は短く、タイミングを外すと見ごろを失してしまう。今年('12・5月)は花をつけるのが少し遅く、連休の初めに行ったときは、つぼみが固かったので、しばらく日にちを置いて行ってみた見たところ、逆にちょっと遅かったようだ。
砂ずりの藤 砂ずりの藤 砂ずりの藤
砂ずりの藤 砂ずりの藤 若宮神社の八房藤
若宮神社本殿の傍に咲く八房藤
万葉植物園の藤の花 万葉植物園の藤の花 万葉植物園の藤の花
この列の3枚は境内の一角にある万葉植物園の藤の花。20品種・約200本の藤が咲き乱れている。


春日大社の樹木
ムクロジ 若宮の大楠 珍しい杉の木
若宮の大楠。幹周が約11.5mあり、県下で1、2位を争う巨樹で、神功皇后のお手植えと伝えられる。1719年(享保4年)の大雪で幹上部が折れ、低い樹形になった。
飛火野の楠
飛火野の楠。樹高23.5m。1908年(明治41年)に奈良県で行われた陸軍の大演習の際、飛火野で模様された饗宴に明治天皇が臨席し、その玉座跡に記念植樹されたもの。1本の木に見えるが、実際は3本の木が寄り添って立っている。
ムクロジ。樹高15.5m。幹が空洞になって、中から竹が伸びている。秋に実をつけるが、実の中の黒い種子は羽根突きの羽根の重りや数珠に用いられた。 珍しい杉の木。伐採された切り株の中から新しい杉が育っている。


境内の歌碑・句碑
山上憶良の歌碑 山上憶良の歌碑 倭建命の歌碑
参道に建つ山上憶良の歌碑。平成10年建立。
『秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花』
参道に建つ山上憶良の歌碑。平成10年建立。
『萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花』
参道に建つ倭建命の歌碑。平成23年建立。
『倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭し麗し』。揮毫は文化功労者の犬養孝。
松尾芭蕉の句碑 阿波野青畝の句碑
鹿苑の「角切り場」の前に建つ松尾芭蕉の句碑。
『びいと啼く 尻聲悲し 夜乃鹿』。平成5年建立。
参道に建つ阿波野青畝の句碑。平成11年建立。
『玉砂利の 奏楽めくや 初詣』。青畝の自筆から
とられている。